航空自衛隊 一般幹部候補生 飛行要員採用試験 受験記録②(3次編)
本記事はStudent Formula Advent Calendar 2020に参加しております。
UTFFのB4(2)のあちゃぴぃです。学生フォーミュラのアドカレですが、学生フォーミュラのガの字もかすってない内容で、前回の続きを書きます。航空自衛隊 一般幹部候補生 飛行要員採用試験 受験記録 3次試験編です。前回はこちら
念のためもう一度注意書きとか概要とか
航空自衛隊 一般幹部候補生 飛行要員 採用試験を受験しました。本受験談は、以降の受験者にとって過度に有利にならないようにしつつも、ある程度どのような流れで試験が進むのか、少しでもイメージを持っていただきたいため作成いたしました。あくまで2020年の受験の体験談としてお読みいただき、来年度以降の受験を本格的に検討している方がいれば、お近くの地方協力本部/事務所などに連絡し広報官から最新の受験情報を取得することをお勧めします。
3次試験概要、事前準備
2次試験に受かれば3次試験です。
思い出しながら書いた1,2次と違って3次は5日間の自衛隊の基地滞在時、何をやっていたか箇条書きでメモを残していたのでそれをもとに書いています。めんどくさくなったところはそのまま書いてあります。そのうちちゃんと文章になるかも。
3次試験は約1週間(私の時は5日)、自衛隊の基地で寝泊まりしながら飛行適性試験、医療適性検査、面接を行います。2次試験の段階で3次試験の希望受験地(S基地、H基地)、希望受験期間(前期・後期)を提出しており、合格したら3次の受験基地・期間が指定されて来ます。
ここまでくると受験者もそれぞれの地本での二次試験を突破してきたメンバーが揃うため全国区になりますが、同時に試験期間は朝から晩まで行動を共にするのでどの試験よりも受験者同士仲良くなれます。イメージするなら宇宙飛行士採用試験のアレ。
今年はコロナ禍でアレなところ、「県外から(というか全国から)受験生が集まり」「出入りする人が限られている平常時の自衛隊の基地に入り」「一週間近く一緒に行動し」「受験だけでなく飯を食ったり寝泊まりしたりする」という、健康担当の方からしたら一番感染が不安なイベントだと思います。そのため2次試験同様、様々なコロナ対策を実施していました。
まず3次試験一週間前から個人用健康観察シートを記録しました。体温や体調を毎日2回記録し、会食や密集地(カラオケ)に行ったりした場合は人数や接触者を記入しました。
3次試験
Day1
2次試験と同じく、指定された集合日に基地の最寄りの駅に集合してバスで基地入りします。ここからはこの受験の監督(?)を担当する自衛官が二名、つきます。採点をするのではなく、宿舎から食堂・ブリーフィングルームへの移動の引率や連絡事項の伝令役とか、また暇なときは自衛隊の(試験に関係ない)お話とか気軽に聞ける方たちでした。歳も4,5歳上だったので最終日までにはかなり仲良くなれました。
引率自衛官に案内されて宿舎へ。宿舎は二人一部屋、と言うのでしょうか…入口入って共有スペースにトイレとシャワー・冷蔵庫・TV(ブラウン管。回線無いからつかない)があり、仕切りでそれぞれの部屋に分かれるタイプです。
完全に仕切られてはなく、上下50cmほどは空いているので本来だったら相部屋(?)の受験同期に仕切り上からゲロ袋(後述)を投げつけることもできます。
が、今回はコロナ対策でこの間のスペースも透明なビニールフイルムが貼られており、一応空間的にはプライベートになれるというロックな仕様でした。聞いたら隊員の方たちが受験のために全部貼ってくれたそうです。圧倒的感謝
というわけで入った自分の部屋(?)は
貴重品ロッカー、ベッド、中学校にありそうな引き出し棚、机
があり、
飛行服・飛行靴・飛行手袋・しおり・名札・ゲロ袋・ドッグタグ
が支給されます。受験期間は飛行服・飛行靴をずっと着用して行動することになります。念願のケイ・ナガセコスプレだぜ ぐえっへっへ
ついてすぐ滞在費が徴収されました。最初の案内には約7,000円とありましたが、それよりも安かったです。
ひと段落したところで上階の講義室/視聴覚室的な場所へ。そこで面接準備資料を記入しました。
自己紹介シートには小中高、部活、自衛隊受験歴、家族構成、志望度(民間・他の公務員試験)、趣味など。
操縦者適正うんたらシート(名前ド忘れ)はSPIの性格診断みたいな問題を〇×△で回答。
あとSCTと言って、書き出しの単語から文章を完成させる性格診断(?)もありました。
「将来は、」
「家族とは、」
「怒られたら、」
みたいな書き出しがあるので、
「将来は、ぜってー火影になる!」
「家族とは、この里…すべての者たちじゃ!(3代目火影)」
「怒られたら、🥺」
など書きます。
終わったら宿舎前で集合写真。自分の名前が大きく印刷された紙を渡され、囚人みたいに前に持って撮影。おおっ、○○年度宇宙飛行士採用試験最終受験者一同みたいに受験終わったらくれるのか!と思ったら単に面接のときに顔と名前を一致させるための写真でした。写真欲しかった...
夕食は一般の隊員の方々とは違う時間帯で食べます。例年だったらここで受験生同士仲良く話すのでしょうが、コロナ対策。全員同じ方角を向いて、間隔をあけて20分間黙々と食べます。
18時にメシ終わり。以降は待機。コロナ対策で売店にも行けず、めちゃくちゃ暇でした。基地内の大浴場も、我々アウトサイダーが見知らぬ菌でも持ってちゃいかんので、宿舎の部屋のシャワー風呂を使いました。ツイッターで三鷹寮民があげてた写真みたいなシャワー!トイレ!浴槽!以上!みたいなのでした。しゃーない
Day2
7時に起床、すぐ廊下に並んで体温・健康チェック報告
朝めしも昨夜同様、みんなで食堂の真東の壁のポスターに面白いことでも書いてないかとか見ながら黙々と食べます。
この日は飛行適性検査の準備と教育の日でした。
8時から昼飯挟んで14時まで、座学。使用するT-7の説明、飛行適性検査で行うマニューバの説明、機体の乗り降りの説明、脱出の仕方、救命装備品の説明など。
終わり次第、救命装備品の試着・搭乗方法確認。明日から使う救命胴衣、落下傘、ヘルメットのサイズ合わせをしてもらい、格納庫に置いてあるT-7を使用して搭乗方法確認、シート高さ合わせなど行います。
格納庫奥にちらりと見えるテキサンとT-3に興奮。しかも下にオイルパン敷いてて更に興奮。
既に渡されている教科書(適性試験用の操縦教本)と、宿舎内にコックピットのモックアップがあるので、夜メシ後の自由時間はひたすら勉強とイメトレでした。
Day3からいよいよ飛行適性検査、医療適性検査、面接が始まります。
Day3~4
ここからDay5までは飛行適性検査(3回)、医療適性検査、面接がそれぞれのスケジュールで行われます。
ある受験生は朝に一回、午後に一回飛び、そのあと面接、次の日に3回目の飛行、からの医療適性検査。またある受験生は朝に面接があったり…と、4,5人単位で行動が分かれます。半日ほど何もなくひたすら待機の受験生もいれば、運よく次から次へ進む人もいます。
いずれにしても待機室みたいな場所があるので、そこで待っていれば引率の自衛官が連れて行ってくれるようになっています。待ち時間は待機部屋内なら自由ですので、適性試験の勉強や面接準備をしたり、受験同期と雑談とかしたりします。全部終わってほかの受験生待ちになるとかなり暇なので、本などを持っていくのをおすすめします(スマホも基本的にNGなので)
【医療適性検査】
2次試験でも医療適性検査をやっていますが、今度はちょっと大がかり?な心電図、脳波検査です。
心電図は安静時のものと、3分間ぐらい二段階段を上り下りする簡単な運動をした後のものの2パターン計測。
あと角膜撮影?
脳波検査は頭にプローブみたいなものをペタペタ15,20個付けてもらい、薄暗い部屋のベッドで仰向けに寝て、目を閉じて20分間測定します。気分はニュータイプ!と言いたいところですが、飛行適性検査とかの合間とか昼飯直後にやったりすると強烈な睡魔との戦いになります。寝そうになると脳波でバレるらしく、起こされます。最悪取り直しになります。ムフフな妄想しても脳波でバレるのだろうか…
_,,..,,,,_
/ ,' 3 `ヽーっ
l ⊃ ⌒_つ
`'ー---‐'''''"
最後の10分ぐらいは目の前のライトがパパパッ…パパパッと光ったり、1秒単位で大きく息を吸ったり吐いたりするように指示され、過呼吸状態をつくっててんかん発作のチェック?を行ったりして、安眠が妨害されます。
【面接】
2名の面接官との面接です。こちらは2次試験の就活チックな面接というよりはパイロット・幹部としての性格を見ている雰囲気でした。面接官も比較的若めの方がいたり、内容も最初の日に書いたプロフィールシートの深堀や、性格や家族構成を聞かれました。SCTで書いていた内容のコメントやツッコミもされます。(怒られたら、🥺って書いてあるけどメンタル弱いタイプ?m9(^Д^)とか)
あとは2次試験から少し時間が経っているので、この間に何か民間や他の公務員試験で進展はありましたかー?とかも聞かれました。他に篠原重工レイバー事業部で内定を持っています、アナハイムエレクトロニクスのMS事業部で内定を持っています、王立宇宙軍も受験しています、等々伝えておきます。
本題(?)の飛行適性検査
(ここから受験に直接有利になるような情報を載せないようにめちゃくちゃ気を付けて書いたつもりです。あくまで体験談としてお読みください。また「や、この記載はマズイ」等あれば教えてください。)
初等練習機T-7に3回乗り、4種類のマニューバを実際に行います。
内容は具体的に言いませんが、操縦教本とかで言う最初の科目4つあたりでしょうか。死ぬほどザックリ言うなら、自動車の教習所にいきなり行って車に乗せられ、4種の科目ちょっとやってみて(クランク、S字、etc.)、教官が採点してくれる、みたいな感じです。Pとしての †正しい資質(THE RIGHT STUFF)† があるのか見ているのでしょうか。知らんけど
時間になったらブリーフィングルーム(と言っても机が4,5ある空き教室みたいな場所)へ行き待機。検査を担当してくれる教官が来て、今日の体調・飛行内容・時間の確認などを行います。コロナ対策で机の真ん中にはビニールフイルムがあったのと扇風機がガンガン効いていたので微妙に聞き取りづらい、、、
救命装備品室(?)に行き、救命胴衣、と前日にサイズ合わせしてくれた落下傘を着ます。パラは搭乗直前まではハーネスを完全に付けず、背負うだけ。ランプで歩いていて万が一パラが開いてプロペラに巻き込まれても身体からすっぽ抜けてくれるからだそうです。飛行服の足のポケットにはゲロ袋を入れ、ヘルメットと飛行手袋を持ちいざ教官とランプへ。
靴裏にFODの原因になりうる小石とかが挟まってないかチェックして、大丈夫そうだったらテクテク機体へ。整備員(APG)さんと教官に助けられながら落下傘のハーネスをつけ、後席に搭乗。マスクはここで外して飛行服の足ポケットにしまいました。
座ってキャノピーを閉めて頂いたら、あとはタヌキの置物みたいにおとなしく待ち、その間に整備員さんが準備したり、教官がPreflight Walkaroundをしたりします。
教官も搭乗し、バッテリーをつけてもらったらインカムで通話するようになります。ぼそぼそとChecklistを口に出しながら始動準備しているのを大人しく聞きます。準備が終わればエンジン始動。
某国で飛行ジジィらが172とかポーニーとかで始動するときとかはでっかい声で “Clear Prop!”とか言っていましたが、こちらはタービン機。
キュイイイイイイイイン…⤴
と回転数をidleまで上げていき、教官と機体横のAPGさんらが指で回転数を合図し合います。かっけぇ
色々と準備が終わったらタキシング、離陸です。ふとインカムが時々聞こえなくなる時があるな…教官は何か口動かしてるのに…と思ったら後席のUHFの音量が0(かオフ?)になっていました。試験に必要ない場所の計器類は触るナと言われているので、あぁそっちは聞かせてくれないんだなーって思いながら訓練空域(検定試験場所)までしばし空の旅を楽しみます。
あっち系の人はラダーペダルの「フ」ロゴを見つけておお、ちゃんと富士重(現SUBARU)製だ~などと感動しておきます。航空宇宙工学科の方だと同じラダーペダルをシステム製図室の某機体でも見れます。
訓練空域に到着したら検定開始です。4種類のマニューバはそれぞれ教示・練習・検定の順で進みます。
教示で教官がお手本としてやって下さり、ここからユーハブ渡してもらいます。練習は一回だけ(ここは採点されません)、一言二言アドバイスもらいます。最後に検定で採点されます。ただし4個目のマニューバは二回目のフライト以降でやります。あと二回目のフライトは練習・検定のみ、三回目は検定のみです。
検定内容を言ってしまうとアレなので、例としてグライダーの直線失速(Straight ahead stall)で代用します。(ただの例で、これは実際にはやりません。)こんな感じに教本にやること、見る場所・口に出して言う確認事項、手順などが書かれているので、上空でこれをうまく再現します。
グライダー経験者にとって普段のフライトとの違いはスロットル操作があるのと、アドパワー・リデュースパワーに伴うラダートリムの操作があります。
陸単経験者(172とか)にとってはスロットルが左手でレバー式になります。
あとアドバースヨーを殺すためのラダー操作とかはやらないのと、後席は姿勢指示計と方位計の航空計器がカバーされて見えないようになっています。
「地平線と機体の間隔で速度を作れ、体で覚えろ!」
「計器はOne glance, one check、残像で覚えとけ!」
「45°バンクは計器の四隅のネジの対角線!」
と罵倒されながらグライダーで訓練してたのがここで活きるとは。
一個一個の検定の間に体調(めまい、吐き気等)のチェックをしてくれます。受験同期ではT-7を嘔吐彗星号にしてしまった者も。
無事検定が終われば帰ります。あとは後席の受験者にとっては遊覧飛行()と、教官と会話ができる数少ないチャンスです。
「何かやってた?」
『大学1,2年でグライダーやってました。免許取って以来忙しくてやっていないですが、、(あとこの試験前にジョイスティックでエスコン7を100時間ぐらいやり込んでました)』
「へぇ、どおりで。俺はこれ乗る前はイーグル乗ってたわ」いやかてへんわ
「イーグル乗ってからだとおっせぇんだわ、この子」そりゃそうや
とかなんだかんだしゃべりながら降ります。
着陸もフレア1、フレア2...ストール警告音(?)が聞こえた瞬間、キュッと接地、というめちゃくちゃ綺麗なランディングでした。
タキシング、停止したら機体を降りて、救命装備品返却。終了です。
フライト終了ごとに医官の方から健康チェック(めまい無いですかー、気持ち悪くないですかー)をしてもらいます。2回目のフライト後には尿検査も。
このような流れの飛行適性検査フライトを残り2回行います。それぞれ違う教官が担当してくれます。
慣れて来ると緊張感もなくなってしまうのか、受験生の中に2回目の搭乗前のパラ装着時にDリングをひっかけてランプでパラシュートを開いてしまった者も。APGさんや教官方から あぁあいつやりやがった…と、幼稚園で一人だけお漏らしした雰囲気になりながら回収、別のパラシュートで出直したりしていました。↓
https://dic.nicovideo.jp/a/%E7%A7%81%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
3回目の終わりに記念撮影ができます。T-7の前で飛行服・救命品などフル装備でカッコよく。
航空適性検査後に試験教官に記念撮影して頂いた大学生ピチュウ#自衛隊ピカチュウ #静浜基地 #航空自衛隊 pic.twitter.com/i2q8dcxJUC
— グランチャコ (@Granchaco4423) 2020年10月11日
最後のブリーフィングで写真撮りたいっスと申し出ると、じゃぁスマホを飛行服の足ポケットに電源を切って入れておいてと言われます。
かつてこのルールが厳格化される前に、機内から飛行中の映像を撮影してYouTubeにアップしてしまった人がおり、大問題になったそうです。教官も「あの動画、普通に検索したら出てきちゃうんだよなぁ~」と。コックピットが映っているとかというより、訓練空域(空からの景色)と後席からの見え方がわかってしまうのが以降の受験生に直接有利になる内容を漏らしているのがアウトだそうで。
ちなみにT-7のコックピット自体は航空祭とかで公開されているのでしょう、Google画像検索で探せば出てきます。シミュレーターとかで遊びたいなら、計器の雰囲気(アナログ、DDI/HSI/AMPCD無し)で一番近いのはピラタスPC-7でしょうか。
飛行適性検査は次の年とかに同じUEX(幹部候補生試験)を受けなおしても省略されます。次の年などに受験して、1次試験2次試験と進んでも3次では医適と面接だけになるそうです。なので泣いても笑ってもこれが最初で最後です。
いい点を残しておきたいから予め練習したいのであれば、スイスで920€からピラタスPC-7を乗れるらしいのでいかがでしょうか(?????)。
おそらく2次試験の身体検査で操縦練習許可証の申請書が見えたので、知らぬ間に練許(かそれの自衛隊版の何か)が錬成されているのでしょう。それか体験搭乗扱いなのでしょうか...どういう扱いで飛んでるのかがよくわからない
とまぁなんだかんだで3回、飛びます。
Day5,解散
Day5は最後の数名が医療適性検査と面接をしますが、残りの受験生は宿舎で待機。シーツを畳んだり、荷造りしたり。
ごはんの時間に一緒に座ってしゃべることはできませんでしたが、待機中の部屋とかはマスクをしたまま雑談することができたのでかなり仲良くなれました。同期とイロイロお話していると、皆さん他にも某空飛ぶ公務員とか自社養成とかも受けてることがわかりました。
最終日は集合写真を撮ったり連絡先交換したり。あとは引率自衛官2と受験生18人、宿舎前自販機で全員分ジュース奢りを賭けた大・男気じゃんけん大会をしたり。めちゃくちゃ盛り上がりました。みんな容赦なくレッドブルとモンスターをポチっ_____、自分もご馳走になりました。
通知
合格すると合格通知書と意向調査書が届きます。
合格通知書には 「航空自衛隊一般幹部候補生採用候補者名簿に記載」された旨が書いてあります。
幹部合格じゃないです、幹部になるための幹部候補生、になれる候補者になりました、という意味です。幹部になるにはここから先、幹部候補生学校へ入校し様々な訓練や研修を行います。飛行要員はそこからパイロット養成コースへと進みます。
また、採用に関する意向調査回答票では
□応じません(辞退)
応じない場合は 他の国家公務員に就職、地方公務員(市町村職員、警察官、消防官、etc)、民間企業に就職など、応じない理由を記入します。
期日までに意向調査に回答します。
最後に
いかがでしたか?(定型文)
この選考プロセスを経て、幹部自衛官の卵・(航空)自衛隊パイロットの卵が集められます。ただ、この先も厳しい訓練が待ち構えていて、途中で脱落する場合もあります。
1次試験と2次試験の間に地方協力本部が主催してくれた、1次試験合格者向け2次試験説明会では、途中で脱落し現在は一般幹部として勤務されている方がお話してくださいました。脱落ですぐ首が飛ぶのではなく、通常の幹部自衛官としての道も残っていることを初めて知りました。
(ちなみにこの説明会では他にも過去問を教えてくれる2次の小論文対策講座や、面接官経験者による模擬面接などもあるので、参加を強くお勧めします)
受験全体を通して、実際に自衛官と接することができたり、平常時の自衛隊基地に行くことができたり、「入隊後した場合の生活」を少しだけイメージすることができました。
特に3次の基地でお会いした教官方では「R/W横ででっかいバズーカ砲カメラで写真撮ってくれる素敵なおじさま方がツイッターに写真アップするので毎回ポーズしてエゴサしてる」面白い方がいたり、お話していて楽しかったです。
あと
「みんな何乗りたいの?」「えぇ!〇-2?なんで!?あんなんエンジン一個で不安じゃないの?」「イー〇ルなんかエンジン二個も付いてるしハネ一個なくなっても飛べるぞ!」とか話題になって、本邦にもMud Hen乗り vs Viper(Zero)乗りのdis構図があるんだ(笑)と知れました。
今回の受験でお世話になった広報官、1・2・3次試験で問題・面接・機体など様々な準備をしてくださった自衛隊の皆様ありがとうございました。
おわり。
あぁ、
陸単取りたくなった…金貯めよ…
FSAE Advent Calendar、明日ははまTさんのRally Japan 2021 現地観戦の楽しみ方です!